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廬
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いほり
ふりがな文庫
“
廬
(
いほり
)” の例文
宵闇の深くならぬ間に、
廬
(
いほり
)
のまはりは、すつかり手入れがせられた。燈台も大きなのを、寺から借りて来て、煌々と油
火
(
び
)
が燃えて居る。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
廬
(
いほり
)
を結ぶ古城の下、時に登る古城の上、古城
疇昔
(
むかしのまゝ
)
に非ず、今人自ら来往す——一九三二年、秋ちかきころ、私はそんな古詩を愛誦しながら
私の万年筆
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
巻七に、「竹島の阿渡白波は
動
(
とよ
)
めども(さわげども)われは家おもふ
廬
(
いほり
)
悲しみ」(一二三八)というのがあり、類似しているが、人麿の歌の模倣ではなかろうか。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
われもまた
廬
(
いほり
)
をいでぬ
駱駝の瘤にまたがつて
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
いづくより 来ませし仏か 敷島の 大和の国に
廬
(
いほり
)
して
千年
(
ちとせ
)
へにける けふ日まで
微笑
(
ゑみ
)
たまふなり 床しくも 立ちたまふなり ほのぼのと 見とれてあれば 長き日に 思ひ積みこし
憂
(
うれひ
)
さり 安けくなりぬ
草枕
(
くさまくら
)
旅のおもひぞ ふるさとの わぎ
妹
(
も
)
に告げむ 青によし 奈良の都ゆ 玉づさの 文しおくらむ 朝戸出の 旅の門出に 送りこし わがみどり
児
(
ご
)
も 花咲ける 乙女とならば 友禅の
振袖
(
ふりそで
)
着せて 率ゐ行かむぞ このみ仏に
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
▼ もっと見る
夜
(
よる
)
の
間
(
ま
)
よりも暗くなつた
廬
(
いほり
)
の中では、明王像の立ち
処
(
ど
)
さへ見定められなくなつて居る。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
大君
(
おほきみ
)
は
神
(
かみ
)
にしませば
天雲
(
あまぐも
)
の
雷
(
いかづち
)
のうへに
廬
(
いほり
)
せるかも 〔巻三・二三五〕 柿本人麿
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
皇は神にしませば天雲の
雷
(
いかづち
)
の上に
廬
(
いほり
)
せるかも (柿本人麻呂)
愛国百人一首に関連して
(旧字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
廬
漢検1級
部首:⼴
19画
“廬”を含む語句
廬堂
草廬
出廬
廬遮那
茅廬
廬入野
直廬
阪谷朗廬
廬戸
廬原
廬舎那仏
仮廬
廬山
旧廬
山廬
静廬
廬江
小諸山廬
廬山寺
伝経廬
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