“いおり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
79.5%
伊織10.2%
9.4%
草庵0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには笛をふいているあめ屋もある。その飴屋の小さい屋台店の軒には、俳優の紋どころを墨やあかあいで書いたいおり看板がかけてある。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
森枳園、名は立之りっし、字は立夫りつふ、初め伊織いおり、中ごろ養真ようしん、後養竹ようちくと称した。維新後には立之を以て行われていた。父名は恭忠きょうちゅう、通称は同じく養竹であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「将軍のお名まえも、つとに伺っておりますが、かくはご軽装で、にわかに彼のいおりをお訪いになるとは、そも、いかなる理ですか」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はじかえでなんどの色々に染めなしたる木立こだちうちに、柴垣結ひめぐらしたる草庵いおりあり。丸木の柱に木賊もてのきとなし。竹椽ちくえん清らかに、かけひの水も音澄みて、いかさま由緒よしある獣の棲居すみかと覚し。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)