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伊織
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いおり
ふりがな文庫
“
伊織
(
いおり
)” の例文
二三日して、とぼしい手まはりのものを持つて妙子は隆吉におくられて、
伊織
(
いおり
)
のアパートに行つた。伊織はちやんと部屋の中を片づけて待つてゐた。
崩浪亭主人
(旧字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
森枳園、名は
立之
(
りっし
)
、字は
立夫
(
りつふ
)
、初め
伊織
(
いおり
)
、中ごろ
養真
(
ようしん
)
、後
養竹
(
ようちく
)
と称した。維新後には立之を以て行われていた。父名は
恭忠
(
きょうちゅう
)
、通称は同じく養竹であった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「七年前まで、谷口樣と私の
配偶
(
つれあひ
)
の小倉嘉門と、右隣の矢並樣御先代
伊織
(
いおり
)
樣とは、御同藩でございました」
銭形平次捕物控:203 死人の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「——
伊織
(
いおり
)
、伊織。はやく来い。持って行くような物は何もあるまい。あっても、未練を残すな」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
亡父の姓を取って小野塚
伊織
(
いおり
)
と名乗っている男装の弥生、ぼんやりとそこに揚がっている絵看板をふり仰ぐと、
劉
(
りゅう
)
という唐人
刀操師
(
とうそうし
)
の見世物小屋で、大人五文、小人三文——。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
「そのかた芳村
伊織
(
いおり
)
っていう人なんでしって」とおわきは話し続けていた
滝口
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「この間まで元町の本野
伊織
(
いおり
)
様御屋敷に勤めておりましたが、今はどこにいるか一向にわかりません」
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「だいぶ神経を起こしておられる。
伊織
(
いおり
)
、ちょっと御寝所へ行って揺り起こしてあげい」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
甲斐の子四人、長男の帯刀、帯刀の子の
采女
(
うねめ
)
(五歳)
伊織
(
いおり
)
(当歳)。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
元町の本野
伊織
(
いおり
)
屋敷へ行つて見ましたが、中間の源次は不都合のことがあつて、二た月ほど前に暇を出したといふだけ、奉公人にも家族にも何んの變りもありません。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
伊織
(
いおり
)
は、
庫裡
(
くり
)
へ来て
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「御免、平次殿はお在宅か。拙者は小堀和泉守家中、桑原
伊織
(
いおり
)
——」
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
伊織
(
いおり
)
か」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
被思召付尊札
(
おぼしめされつけのそんさつ
)
忝次第
(
かたじけなきしだい
)
に御座候
随而
(
したがつて
)
せがれ
伊織
(
いおり
)
儀 御成に
立申趣
(
たちまをすのおもむき
)
大慶に奉存候 拙者儀
老足可被成御推量
(
らうそくごすゐりやうなさるべく
)
候 貴公様 御はた
下
(
もと
)
様 御家中衆へも手先にて申置候
殊
(
ことに
)
御父子共 本丸迄 早々
被成御座
(
ござならせられ
)
(候)趣
驚目
(
きやうもく
)
申候 拙者も石にあたり すねたちかね申故 御目見得にも
被仕不仕
(
つかまつられず
)
猶重
(
なほかさね
)
て
可得尊意候
(
そんいをうべくさふらふ
)
恐惶謹言
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伊
漢検準1級
部首:⼈
6画
織
常用漢字
小5
部首:⽷
18画
“伊織”で始まる語句
伊織助