“そうあん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
草庵77.8%
僧庵7.4%
創案3.7%
宗庵3.7%
装鞍3.7%
騒暗3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建文の草庵そうあんの夢、永楽の金殿きんでんの夢、其のいずれか安くして、いずれか安からざりしや、こころみに之を問わんと欲する也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
御部屋は竹縁ちくえんをめぐらせた、僧庵そうあんとも云いたいこしらえです。縁先に垂れたすだれの外には、前栽せんざいたかむらがあるのですが、椿つばきの油を燃やした光も、さすがにそこまでは届きません。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
してみると私たちのなかまのたれかが創案そうあんしたのだが、いったいたれだろう、あんなあわれ深い遊戯ゆうぎをつくり出したのは。
花をうめる (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「堤町の安岡宗庵そうあんですが、その話によると織部どのの傷のうち、心臓を突きぬいた一刀はうしろからやったもので、傷口は背中から胸へ貫いていたというのです」
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
しかしそれには、家畜のように君の肩に烙印らくいんをおす主長がなんで必要なものか。君はどんな合図を待ってるんだい。もう長い前に信号はされてる。装鞍そうあんらっぱは鳴ったし、騎兵隊は行進してる。
思うに、この騒暗そうあんの地上に、自然が信長を生れしめたのは、いわゆる天意ともいうものであって人意人工ではない。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)