“救世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くせ22.2%
ぐせ22.2%
ぐせい22.2%
ぐぜ22.2%
くぜ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
救世くせ観音や中宮寺思惟像の微笑は極度に内面化されたものだ。あの口辺をみていると、何かを言おうとして口ごもっているように感ぜらるる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
この山々は、大覚者で救世ぐせの悲願を持つもろもろの仏菩薩の、あるいはその住する浄土を、あるいは救わんとする土を現わすものであろう。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
我れ三文字屋さんもんじや金平きんぴらつと救世ぐせい大本願だいほんぐわんおこし、つひ一切いつさい善男ぜんなん善女ぜんによをしてことごと文学者ぶんがくしやたらしめんとほつし、百でツたむまの如くのたり/\として工風くふうこら
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
「おん身の非難の余波ぐらいで乱されるこの門であったら、億衆の中に立って、救世ぐぜ樹陰こかげとなる資格はない」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それらのなまめかしい救世くぜの情緒は
蝶を夢む (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)