救世ぐせ)” の例文
この山々は、大覚者で救世ぐせの悲願を持つもろもろの仏菩薩の、あるいはその住する浄土を、あるいは救わんとする土を現わすものであろう。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
おもてには、静浄を装って、救世ぐせを口にしながら、山を下りれば、俗人以上に、酒色をぬすみ、事があれば、太刀薙刀なぎなたをふるって、暴力で仏法の権威を認めさせようとする。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大慈救世ぐせの聖徳皇
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大悲救世ぐせの観世音
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)