もぐさ)” の例文
やがて、七はもぐさのようなものを手にからみつけて、はる下流しもの岸へ泳ぎついていた。泣く力もない白い腕が、彼の足に巻きついたまま水際をぐんにゃりと離れた。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)