トップ
>
『お繁』
ふりがな文庫
『
お繁
(
おしげ
)
』
曇日であった。 わたしは青べかを漕いで河をくだり、ふたつ瀬から関門をぬけて細い水路へはいっていった。そこにはわたしが私かにみつけておいた鮒の釣場があるのだ。——左岸には川柳が茂っていて、流れにあらいだされた薄紫色の根が水の中へ美しく差伸ばさ …
著者
山本周五郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「アサヒグラフ」 1935(昭和10)年10月12日号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約14分(500文字/分)
朗読目安時間
約23分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
汝
(
ぬし
)
状
(
なり
)
私
(
ひそ
)
靨
(
くぼ
)
惰
(
だ
)
棒杭
(
ぼうくい
)
捉
(
つか
)
巳之
(
みゆき
)
剥
(
む
)
腫物
(
はれもの
)
葦
(
あし
)
艘
(
そう
)
鱸
(
すずき
)
舐
(
な
)
臀
(
しり
)
鵜
(
う
)
膿
(
うみ
)
膝頭
(
ひざがしら
)
蒼
(
あお
)
繁
(
しげ
)
紊
(
みだ
)
黄昏
(
たそがれ
)
粗朶
(
そだ
)
穢
(
けが
)
稼
(
かせ
)
鼬
(
いたち
)
覗
(
のぞ
)
餌
(
えさ
)
頷
(
うなず
)
鈎
(
かぎ
)
釣棹
(
つりざお
)
踵
(
かかと
)
賭釣
(
かけづ
)
貪
(
むさぼ
)
訊
(
き
)
葦切
(
よしきり
)
鮒
(
ふな
)
袷
(
あわせ
)
狼狽
(
ろうばい
)
虱
(
しらみ
)
藁屑
(
わらくず
)
鰥
(
やもめ
)
髭
(
ひげ
)
噂
(
うわさ
)
川獺
(
かわうそ
)
小豹
(
こひょう
)
定吉
(
さだきち
)
娯
(
たの
)
塀
(
へい
)
垢染
(
あかじ
)
囃
(
はや
)
囁
(
ささや
)
微
(
かす
)
呷
(
あお
)
呆
(
あき
)
刹那
(
せつな
)
凌
(
しの
)
内腿
(
うちもも
)
兼吉
(
かねきち
)
他処
(
よそ
)
主人
(
あるじ
)
歪
(
ゆが
)
痩
(
や
)
痕
(
あと
)
不揃
(
ふぞろ
)
爛
(
ただ
)
焼酎
(
しょうちゅう
)
漕
(
こ
)
溝
(
みぞ
)
淀
(
よど
)
眸子
(
ひとみ
)
棲
(
す
)
木偶
(
でく
)
暢気
(
のんき
)
掻毮
(
かきむし
)
掴
(
つか
)
抉
(
えぐ
)
愕然
(
がくぜん
)