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歪
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ゆがみ
ふりがな文庫
“
歪
(
ゆがみ
)” の例文
かれは
為方
(
しかた
)
なしに舟をもと来た水脈の上にしずかに戻した。かれの顔容は寂しい
歪
(
ゆがみ
)
をもちながら、目は桃花村の方にそそがれていたのである。
みずうみ
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
少
(
すこ
)
しの
手違
(
てちが
)
ひに
突入
(
つきい
)
つて
喰
(
く
)
つて
掛
(
かゝ
)
り、
山上
(
さんじやう
)
で
大激論
(
だいげきろん
)
が
始
(
はじ
)
まり、
警務長
(
けいむちやう
)
や
郡長
(
ぐんちやう
)
や
代議士
(
だいぎし
)
などが
仲
(
なか
)
に
入
(
い
)
つて、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
歪
(
ゆがみ
)
なりの
圓滿
(
ゑんまん
)
?に
局
(
きよく
)
を
結
(
むす
)
び、一
時
(
じ
)
中止
(
ちうし
)
して
居
(
ゐ
)
た
發掘
(
はつくつ
)
を
續
(
つゞ
)
ける
事
(
こと
)
となつたが
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
あすこの雑多性、それの時代的
歪
(
ゆがみ
)
など。作家イバニエスの故国においてにしろ、そういう要素が活躍したのですから。簡単に燃え、たやすく消える装飾の灯かざりというものはいつもある。
獄中への手紙:06 一九三九年(昭和十四年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
それから
是
(
これ
)
も
安之助
(
やすのすけ
)
と
共同
(
きようどう
)
して
失敗
(
しつぱい
)
した
仕事
(
しごと
)
であるが、
叔母
(
をば
)
の
云付
(
いひつ
)
けで、
障子
(
しやうじ
)
を
張
(
は
)
らせられたときには、
水道
(
すゐだう
)
でざぶ/\
枠
(
わく
)
を
洗
(
あら
)
つたため、
矢張
(
やつぱ
)
り
乾
(
かわ
)
いた
後
(
あと
)
で、
惣體
(
そうたい
)
に
歪
(
ゆがみ
)
が
出來
(
でき
)
て
非常
(
ひじやう
)
に
困難
(
こんなん
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それからこれも安之助と共同して失敗した仕事であるが、叔母の云いつけで、障子を張らせられたときには、水道でざぶざぶ
枠
(
わく
)
を洗ったため、やっぱり乾いた後で、
惣体
(
そうたい
)
に
歪
(
ゆがみ
)
ができて非常に困難した。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
歪
漢検準1級
部首:⽌
9画
“歪”を含む語句
歪形
歪曲
引歪
仮歪
正歪
歪像
歪力
歪子山
歪屈
歪曲美