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此家
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このうち
ふりがな文庫
“
此家
(
このうち
)” の例文
お前さんがそんな賤しい仕事をして
居
(
ゐ
)
る為に
妾
(
わたし
)
は貴婦人に
交際
(
つきあひ
)
が出来ないぢや無いの。
妾
(
わたし
)
はもうお前さんに
愛憎
(
あいさう
)
が尽きたから
此家
(
このうち
)
を出て
行
(
ゆ
)
きます。
金剛石
(新字旧仮名)
/
夢野久作
(著)
「火事氣違ひの仲吉ですよ。三河屋の細工物屋の息子、親父の市五郎は、
此家
(
このうち
)
のお神さんの兄貴ですぜ」
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
も一つ
好
(
い
)
い事は——部屋の事ではないが、
此家
(
このうち
)
は下宿料の取立が寛大だった。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
僕の知つた男にね、細君が
厭
(
いや
)
になつて離縁を請求したものがある。所が細君が承知をしないで、
私
(
わたくし
)
は縁あつて、
此家
(
このうち
)
へ
方付
(
かたづ
)
いたものですから、
仮令
(
たとひ
)
あなたが
御厭
(
おいや
)
でも
私
(
わたくし
)
は決して出て
参
(
まい
)
りません
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
皇太子はお玉
母娘
(
おやこ
)
を先立てゝやがて
此家
(
このうち
)
に
這入
(
はひ
)
りまして眼の前の不思議に感心をしました、
左様
(
さう
)
して
此
(
この
)
娘が大きくなつたらば自分の
后
(
きさき
)
に貰ひたいと望みました。
金銀の衣裳
(新字旧仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
「でも、どんなに企らみが深くても、
外
(
そと
)
から持つて來たのではないでせう。疊紙の中に入つて居たのは、
此家
(
このうち
)
の仕事場の
抽斗
(
ひきだし
)
に入つて居た、寺や屋敷の下繪圖面だと言ふから」
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
収入の不定な私には是が何よりだったから、私は二年越
此家
(
このうち
)
に下宿して居た。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「
此家
(
このうち
)
ではまだ電気を
引
(
ひ
)
かないのか」と
顔付
(
かほつき
)
には全く縁のない
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
いた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私は
此家
(
このうち
)
で一番上等にしてある二階の八畳の部屋を占領していた。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“此”で始まる語句
此方
此
此処
此奴
此處
此所
此間
此頃
此様
此度