族党やから)” の例文
殿上の衣冠などは雛人形ひなにんぎょうでも着る。また、すでに白骨となった者、生ける一門の族党やから、ましてそちまでを、裏切っていいものか。尊氏はそちたちが観ているよりは、ずんと欲望の深い悪党なのだ。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)