“所有物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もちもの71.4%
あらゆるもの14.3%
しよいうぶつ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ここにある宮殿や庭園はみんなこのわし所有物もちものじゃ……四百余州の天も地も今では私の自由になる。私はそういう人間じゃ」
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
乾坤漠々けんこんばくばく、唯墨を流したらんようなる闇の中に、とうとうたる濁浪だくろう天をして、人も、獣も、家も、樹も、有情非情の差別なく、世界の所有物あらゆるものはことごとく水に漂いて、叫喚地獄の大苦患だいくげんもかくや
片男波 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
小六ころく自分じぶん所有物しよいうぶつあに無斷むだんひとれてやつたのが、しやくさはつたので、突然いきなり兼坊けんばう受取うけとつた帽子ばうしつたくつて、それを地面ぢめんうへげつけるやいなや、がるやう其上そのうへつて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)