“耆婆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎば50.0%
きば50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「亡くなってから一刻も経っている、ふん、この病気には耆婆ぎばでも扁鵲へんじゃくでも手が出ない、さよう、すぐ納棺するんだな」
山椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
いよいよ定業じょうごうが満ちて今死ぬという時になったならばたとえ耆婆ぎば扁鵲へんじゃくといえども救うことは出来ないのである。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
形ある者は天命あり。三界の教主けうしゆさへ、耆婆きばが藥にも及ばずして跋提河ばつだいが涅槃ねはんに入り給ひき。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
巴豆はづといひ附子ぶしといふも皆是薬、障礙しやうげ悪神あくじん毘那耶迦びなやかも本地はすなはち毘盧沙那如来びるしやなによらい、此故に耆婆きばまなこを開けば尽大地の草木、保命ほうみやうの霊薬ならぬも無く、仏陀ぶつだ教を垂るれば遍虚空へんこくう鬼刹きせつ
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)