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徒輩
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とはい
ふりがな文庫
“
徒輩
(
とはい
)” の例文
理解なき
徒輩
(
とはい
)
からしばしば空虚な言葉として受け取られている「人類」なるものは、理解ある人にとって切実なる現前の実在である。
『劉生画集及芸術観』について
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
つまり私に徳川幕府の
細作
(
かんじゃ
)
になれと云われるのでした。当代の
政治
(
しおき
)
に
順服
(
まつろ
)
わぬ
徒輩
(
とはい
)
を一気に
殲滅
(
ほろぼ
)
す下拵えを私にせよというのでした。
正雪の遺書
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
我が作れる狭き獄室に
惰眠
(
だみん
)
を
貪
(
むさぼ
)
る
徒輩
(
とはい
)
は、ここにおいて
狼狽
(
ろうばい
)
し、
奮激
(
ふんげき
)
し、あらん限りの手段をもって、
血眼
(
ちまなこ
)
になって、我が勇敢なる侵略者を迫害する。
初めて見たる小樽
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
「程の知れた汝らの路銀などに目をくるる
徒輩
(
とはい
)
と思うか。さような浅い眼では、敵地へ隠密に来る資格はないぞ」
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かかる
徒輩
(
とはい
)
はいわゆる人生の劣敗者、もしくはその候補者である。速やかに志を改め意気を練るに非ずんば、ついに一生を暗黒の
裡
(
うち
)
に終るような不幸を見るであろう。
青年の天下
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
▼ もっと見る
その訳は——
下世話
(
げせわ
)
にいう、
氏
(
うじ
)
より育ち、二十を越すまで、
素性
(
すじょう
)
卑しく育った者を、この城中へ入れることは、いろいろと
弊
(
へい
)
がある。二つには、この周囲には、浪人者の
不逞
(
ふてい
)
な
徒輩
(
とはい
)
がいるらしい。
大岡越前の独立
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
然
(
しか
)
るになお一方には頑迷なる保守
恋旧
(
れんきゅう
)
の
徒輩
(
とはい
)
が、憲法の発布を以て皇室の尊厳を冒涜するものの如くに考え、帝政党と称するものを組織して、あくまで時論に反抗を試みんとした。
選挙人に与う
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
徒
常用漢字
小4
部首:⼻
10画
輩
常用漢字
中学
部首:⾞
15画
“徒”で始まる語句
徒
徒歩
徒然
徒士
徒渉
徒爾
徒然草
徒事
徒労
徒弟