“とはい”の漢字の書き方と例文
語句割合
徒輩100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「程の知れた汝らの路銀などに目をくるる徒輩とはいと思うか。さような浅い眼では、敵地へ隠密に来る資格はないぞ」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かかる徒輩とはいはいわゆる人生の劣敗者、もしくはその候補者である。速やかに志を改め意気を練るに非ずんば、ついに一生を暗黒のうちに終るような不幸を見るであろう。
青年の天下 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
その訳は——下世話げせわにいう、うじより育ち、二十を越すまで、素性すじょう卑しく育った者を、この城中へ入れることは、いろいろとへいがある。二つには、この周囲には、浪人者の不逞ふてい徒輩とはいがいるらしい。
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)