“惰眠”の読み方と例文
読み方割合
だみん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「渡らん、渡らん、大江の水、のぼらん、溯らん、千里の江水こうすい。——青春何ぞ、客園の小池に飼われて蛙魚泥貝あぎょでいばいの徒と共に、惰眠だみんをむさぼらんや」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我が作れる狭き獄室に惰眠だみんむさぼ徒輩とはいは、ここにおいて狼狽ろうばいし、奮激ふんげきし、あらん限りの手段をもって、血眼ちまなこになって、我が勇敢なる侵略者を迫害する。
初めて見たる小樽 (新字新仮名) / 石川啄木(著)
以上は新型式の勃興ぼっこう惰眠だみんをさまされた懶翁らんおうのいまださめ切らぬ目をこすりながらの感想を直写したままである。あえて読者の叱正しっせいを祈る次第である。
俳句の型式とその進化 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)