“江水”の読み方と例文
読み方割合
こうすい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「渡らん、渡らん、大江の水、のぼらん、溯らん、千里の江水こうすい。——青春何ぞ、客園の小池に飼われて蛙魚泥貝あぎょでいばいの徒と共に、惰眠だみんをむさぼらんや」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この『蓬莱曲』が出たという事実は、古い伝説が語るところの、江水こうすいの流れからあらわれた大きな亀が、その背に負うていたという、あの河図かとに比すべきものであったかも知れない。
しかも玄徳のいる新野は、この襄陽と江水こうすいひとつをへだてた近距離にある。おそらく玄徳の向背はこの際、はかり知れないものがあろうという点。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)