“こうすい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
香水61.5%
江水19.2%
交綏3.8%
工水3.8%
泓水3.8%
衡水3.8%
高水3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると店の灯も、町の人通りも香水こうすいの湯気を通して見るようになまめかしく朦朧もうろうとなって、いよいよ自意識をたよりなくして行った。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
この『蓬莱曲』が出たという事実は、古い伝説が語るところの、江水こうすいの流れからあらわれた大きな亀が、その背に負うていたという、あの河図かとに比すべきものであったかも知れない。
互いに軽兵を出して、諸所に、奇襲逆襲の交綏こうすいはあったが、桑名攻守の両軍のあいだには、依然、大戦闘はなかった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵法へいほうにいわく、天水てんすい危城きじょうたもつべし、工水こうすい名城めいじょうも保つべからず。——人体じんたい血脈けつみゃくともみるべき大事な一じょうの水を、掛樋でよばんなどとは築城ちくじょう逆法ぎゃくほう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奇雲の夕日を浴ぶるもの、火峰の如く兀々然こつこつぜんとして天をき、乱焼の焔は、茅萱ちがやの葉々をすべりて、一泓水こうすいの底に聖火を蔵す、富士山その残照の間に、一朶いちだ玉蘭はもくれん、紫を吸ひて遠く漂ふごとくなるや
山を讃する文 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
四年正月、燕の先鋒せんぽう李遠、徳州とくしゅう裨将ひしょう葛進かっしん滹沱河こだかに破り、朱能しゅのうもまた平安の将賈栄かえい衡水こうすいに破りてこれとりこにす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ちょうどこの竜神村のあざの数と同じことになる、そうして、この湯本ゆもとの竜王社には王の中の王たる難陀竜王を祀ってある、野垣内のがい、湯の野、大熊、殿垣内とのがい、小森、五百原いおはら高水こうすいの七所に
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)