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こうすい
ふりがな文庫
“
香水
(
こうすい
)” の例文
おばあさんは、いい
香水
(
こうすい
)
の
匂
(
にお
)
いが、
少女
(
しょうじょ
)
の
体
(
からだ
)
にしみているとみえて、こうして
話
(
はな
)
している
間
(
あいだ
)
に、ぷんぷんと
鼻
(
はな
)
にくるのを
感
(
かん
)
じました。
月夜と眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると店の灯も、町の人通りも
香水
(
こうすい
)
の湯気を通して見るように
媚
(
なま
)
めかしく
朦朧
(
もうろう
)
となって、いよいよ自意識を
頼
(
たよ
)
りなくして行った。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「ありゃさっきお絹ちゃんが、持って来た
香水
(
こうすい
)
を
撒
(
ま
)
いたんだよ。洋ちゃん。何とか云ったね? あの香水は。」
お律と子等と
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「旦那、まあ、あら、まあ、あら
良
(
い
)
い
香
(
にお
)
い、何て
香水
(
こうすい
)
を
召
(
め
)
したんでございます。フン、」
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
おれは美人の形容などが出来る男でないから何にも云えないが全く美人に相違ない。何だか
水晶
(
すいしょう
)
の
珠
(
たま
)
を
香水
(
こうすい
)
で
暖
(
あっ
)
ためて、
掌
(
てのひら
)
へ
握
(
にぎ
)
ってみたような心持ちがした。年寄の方が背は低い。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
開けたとたんに、ぼくは
吃驚
(
びっくり
)
しました。内田さんがたった一人で、それもシュミイズ一枚で、
横坐
(
よこずわ
)
りになり、
髪
(
かみ
)
を
梳
(
す
)
いていたのです。
白粉
(
おしろい
)
と
香水
(
こうすい
)
の
匂
(
にお
)
いにむっとみちた部屋でした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
紐育の中央郵便局に居りましたのはその途中で逃げ出していた時分の事で、
頭髪
(
かみ
)
を酸化水素で赤く縮らして、
黒
(
くろ
)
ん
坊
(
ぼ
)
香水
(
こうすい
)
を
身体
(
からだ
)
に振りかけて、白人と黒人の
混血児
(
あいのこ
)
に化けていたのです。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
香水
(
こうすい
)
ぶろと、王さまがお召しになるような金のぬいとりのある着物と、自分のお供をする四十人のどれいと、お母さんのお供をする六人のどれいと、王さまのお馬よりもっと美しい馬と、そして
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「そうよ、
香
(
か
)
のあるのは、ヒヤシンスなのよ。」すると、
妹
(
いもうと
)
は、テーブルの
上
(
うえ
)
にのせてあった
香水
(
こうすい
)
のびんをとりあげました。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
は、
町
(
まち
)
の
香水製造場
(
こうすいせいぞうじょう
)
に
雇
(
やと
)
われています。
毎日
(
まいにち
)
、
毎日
(
まいにち
)
、
白
(
しろ
)
ばらの
花
(
はな
)
から
取
(
と
)
った
香水
(
こうすい
)
をびんに
詰
(
つ
)
めています。そして、
夜
(
よる
)
、おそく
家
(
うち
)
に
帰
(
かえ
)
ります。
月夜と眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夜
(
よる
)
になると、
華
(
はな
)
やかな
電燈
(
でんとう
)
が、へやの
中
(
なか
)
を
昼間
(
ひるま
)
のように
明
(
あか
)
るく
照
(
て
)
らします。そこへ、
女
(
おんな
)
のお
客
(
きゃく
)
さまがあると、へやじゅうは
香水
(
こうすい
)
の
匂
(
にお
)
いでいっぱいになります。
煙突と柳
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
は
考
(
かんが
)
えますのに、三
軒
(
げん
)
が、
同
(
おな
)
じく八
銭
(
せん
)
にすれば、やはり
同
(
おな
)
じことです。
私
(
わたし
)
は、いままでどおり
拾銭
(
じっせん
)
にして、
仕事
(
しごと
)
をていねいにして、
油
(
あぶら
)
や
香水
(
こうすい
)
の
上等
(
じょうとう
)
を
使
(
つか
)
います。
五銭のあたま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
海
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
にすんでいる
獣
(
けだもの
)
の
牙
(
きば
)
や、
金色
(
きんいろ
)
をした
鳥
(
とり
)
の
卵
(
たまご
)
や、
香水
(
こうすい
)
の
取
(
と
)
れる
草
(
くさ
)
や、
夜
(
よる
)
になるといい
声
(
こえ
)
を
出
(
だ
)
して、
唄
(
うた
)
をうたう
貝
(
かい
)
などがあるということを
聞
(
き
)
いていましたから
一本の銀の針
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
香水
(
こうすい
)
の
匂
(
にお
)
いが、たいへんに、いい
香
(
にお
)
いだったとみえて
清
(
せい
)
さんは、
運転
(
うんてん
)
しながら、
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
るような
気持
(
きも
)
ちになって、どこを
走
(
はし
)
っているのだか、ぼんやりしました。
日月ボール
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自動車
(
じどうしゃ
)
が
走
(
はし
)
っている
間
(
あいだ
)
に、
美
(
うつく
)
しいお
嬢
(
じょう
)
さんは、
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
な
手
(
て
)
さげをあけて、
香水
(
こうすい
)
のびんを
出
(
だ
)
しました。
日月ボール
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
香水
(
こうすい
)
のにおいがただよい、
南洋
(
なんよう
)
できのらんの
花
(
はな
)
がさき、
美
(
うつく
)
しいふうをした
男
(
おとこ
)
や
女
(
おんな
)
がぞろぞろ
歩
(
ある
)
いて、まるでこの
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
苦労
(
くろう
)
を
知
(
し
)
らぬ
人
(
ひと
)
たちの
集
(
あつ
)
まりのようでありました。
田舎のお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こんど、
子供
(
こども
)
たちは、みんな、この
安
(
やす
)
いほうの
店
(
みせ
)
へやってきました。
主人
(
しゅじん
)
は、五
銭
(
せん
)
に
値下
(
ねさ
)
げをしたかわり、ろくろく
石鹸
(
せっけん
)
もつけなければ、
香水
(
こうすい
)
などは、まったくつけませんでした。
五銭のあたま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「かわいそうに、
花園
(
はなぞの
)
と
思
(
おも
)
って、
香水
(
こうすい
)
や、
電気
(
でんき
)
にだまされたんだわ。」
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、ヒヤシンスや、リリーや、アネモネや、その
他
(
た
)
のいろいろな
草花
(
くさばな
)
から
発
(
はっ
)
する
香気
(
こうき
)
がとけ
合
(
あ
)
って、どんなにいい
香水
(
こうすい
)
の
匂
(
にお
)
いもそれにはおよばないほどの
薫
(
かお
)
りが、
急
(
きゅう
)
に、
顔
(
かお
)
や
体
(
からだ
)
を
襲
(
おそ
)
ったのでした。
花と少女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“香水”の解説
香水(こうすい、仏語:parfum、en: perfume、de: Parfüm)は、油状や固体の香料をアルコール(酒精)で溶解した溶液で、体や衣服に付け、香りを楽しむための化粧品の一種である。
(出典:Wikipedia)
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“香水”で始まる語句
香水製造場
香水壜
香水店
香水料