“だみん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
惰眠69.2%
惰民15.4%
懦民7.7%
隋眠7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我が作れる狭き獄室に惰眠だみんむさぼ徒輩とはいは、ここにおいて狼狽ろうばいし、奮激ふんげきし、あらん限りの手段をもって、血眼ちまなこになって、我が勇敢なる侵略者を迫害する。
初めて見たる小樽 (新字新仮名) / 石川啄木(著)
憤慨の念燃ゆるばかり、つい巾幗きんこくの身をも打ち忘れて、いかでわれ奮い起ち、優柔なる当局および惰民だみんの眠りをさましくれではむまじの心となりしこそはしたなき限りなりしか。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
なお、元寇げんこうの国難のような場合では、なおさら、時の先達せんだつは、民の多くのものの憤怒を身に具足し、民の中に懦民だみん怯民きょうみんを、羅刹らせつの鞭をもて打つことでもなしあたわないわけはない。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
などとまだそれさへも知らずに、隋眠だみんを貪つて居たのでせう。