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輩
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てあい
ふりがな文庫
“
輩
(
てあい
)” の例文
「彼等から出て往きました。雲水にもあるまじき所業の多かった
輩
(
てあい
)
でしたから、あとに残ったものは、実際救われましたようなわけで……」
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
扶持
(
ふち
)
では実際に食えない実状なのだから仕方がない。それに起因して、自暴自棄になりかかっている
輩
(
てあい
)
がかなりある。
鬼
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昨日まで
小唄
(
こうた
)
や
囃
(
はやし
)
で世渡りをしていた、素姓も知れぬ
輩
(
てあい
)
が黒羽二重の小袖に着ぶくれ、駄物の大小を
貫木差
(
ぬきぎざ
)
しにしてあらぬ権勢をふるい、奥はまた奥で
鈴木主水
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
店頭
(
みせさき
)
へ来て、
桝飲
(
ますの
)
みをきめ込む
輩
(
てあい
)
も、日に二人や三人はあるんだから、そういう奴が飛び込んだら、ここの
呑口
(
のみぐち
)
をこう
捻
(
ひね
)
って、桝ごと突き出してやるんさ。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「へえ。あれがあの
輩
(
てあい
)
の手なんで……一つまちがえばその足で遠国へずらかろうという——」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
みんなこの爆薬の密売買だの爆弾漁業だので産を成した
輩
(
てあい
)
ばかりだ。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その声には、
口喧嘩
(
いさかい
)
をし合っている
輩
(
てあい
)
のものとは似てもつかない重々しい力があった。若い漁師はすぐにそれを社廟の神様のお声だなと気づいて、軽い身顫いを覚えた。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
なすこともなく方々の中間部屋でとぐろを巻いて
陸尺
(
ろくしゃく
)
、
馬丁
(
べっとう
)
などという
輩
(
てあい
)
とばかり
交際
(
つきあ
)
っているので、叔父の庄兵衛がもてあまし、甲府勤番の株を買ってやったが、なにしろ
顎十郎捕物帳:01 捨公方
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「あんな
輩
(
てあい
)
にいうことなんかあるもんですか」
雪間
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
輩
常用漢字
中学
部首:⾞
15画
“輩”を含む語句
吾輩
奴輩
朋輩
儕輩
年輩
徒輩
傍輩
彼輩
若輩
同年輩
児輩
友輩
我輩
手輩
末輩
同輩
此輩
汝輩
所化輩
前輩
...