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『雪間』
ふりがな文庫
『
雪間
(
ゆきま
)
』
宮ノ下のホテルを出たときは薄月が出ていたが、秋の箱根の天気癖で、五分もたたないうちに霧がかかってきた。笠原の別荘の門を入ると、むこうのケースメントの硝子の面に夜明けのような空明りがうつり、沈んだ陰鬱な調子をつけている。急に冷えてきたとみえて …
著者
久生十蘭
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「別冊文藝春秋 第五十六号」1957(昭和32)年2月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約24分(500文字/分)
朗読目安時間
約40分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
生
(
き
)
輩
(
てあい
)
食気
(
しょくけ
)
面
(
めん
)
羞明
(
しゅうめい
)
交際
(
つきあい
)
害
(
そこな
)
灯
(
あかり
)
空笑
(
そらわら
)
馴鹿
(
となかい
)
雪間
(
ゆきま
)
間
(
ま
)
金緑
(
きんりょく
)
覚
(
さと
)
薊
(
あざみ
)
粒
(
つぶ
)
下眼
(
しため
)
根這
(
ねは
)
憔
(
やつ
)
息
(
いき
)
幹
(
みき
)
勤
(
つと
)
丸出
(
まるだ
)