“丸出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まるだ60.0%
まるだし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが妹はせっかちで仕事があらいので、苧糸が太過ふとすぎて一反の布になるだけは取れず、それで衣装をしたてたら腰までしかなくて、丸いおしりが丸出まるだしになってしまった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かれ何處どこへでもべたりとすわるのでしり丸出まるだしにかかげてやつても衣物きものどろだらけにした。それでしかられてもどろかわいたそのしりたゝかれても、おつぎにされるのはかれにはちつともおそろしくなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
左れば妻が夫に仕えるとあれば、其夫妻の関係は君臣主従に等しく、妻も亦是れ一種色替りの下女なりとの意味を丸出まるだしにしたるものゝ如し。我輩の断じて許さゞる所なり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
叔斉殿が首陽山にわらびの乏しいのを感じたか、ソロ/\山のふもとに下りて、賊地の方にノッソリ首を出すのみか、身体からだ丸出まるだしにして新政府に出身、海陸の脱走人も静岡行の伯夷、叔斉も
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)