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丸出
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まるだ
ふりがな文庫
“
丸出
(
まるだ
)” の例文
ところが妹はせっかちで仕事があらいので、苧糸が
太過
(
ふとす
)
ぎて一反の布になるだけは取れず、それで衣装をしたてたら腰までしかなくて、丸いおしりが
丸出
(
まるだ
)
しになってしまった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
彼
(
かれ
)
は
何處
(
どこ
)
へでもべたりと
坐
(
すわ
)
るので
臀
(
しり
)
を
丸出
(
まるだ
)
しに
褰
(
かか
)
げてやつても
衣物
(
きもの
)
は
泥
(
どろ
)
だらけにした。それで
叱
(
しか
)
られても
泥
(
どろ
)
の
乾
(
かわ
)
いた
其
(
その
)
臀
(
しり
)
を
叩
(
たゝ
)
かれても、おつぎにされるのは
彼
(
かれ
)
にはちつとも
怖
(
おそ
)
ろしくなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
笠原の顔は人のいい男につきものの感情が
丸出
(
まるだ
)
しになる正直な顔なので、胡魔化そうにも胡魔化せない。壁付灯のあかりで笠原の眼頭にキラリと光るものを見つけると、伊沢は思わず眼を逸らした。
雪間
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“丸”で始まる語句
丸
丸髷
丸太
丸薬
丸善
丸裸体
丸行燈
丸木橋
丸潰
丸山