丸出まるだし)” の例文
左れば妻が夫に仕えるとあれば、其夫妻の関係は君臣主従に等しく、妻も亦是れ一種色替りの下女なりとの意味を丸出まるだしにしたるものゝ如し。我輩の断じて許さゞる所なり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
叔斉殿が首陽山にわらびの乏しいのを感じたか、ソロ/\山のふもとに下りて、賊地の方にノッソリ首を出すのみか、身体からだ丸出まるだしにして新政府に出身、海陸の脱走人も静岡行の伯夷、叔斉も
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)