“食気”のいろいろな読み方と例文
旧字:食氣
読み方割合
くいけ42.9%
しょくき14.3%
しよくけ14.3%
くひけ7.1%
しょくけ7.1%
しょっき7.1%
しょっけ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも色気いろけがあるわけでも、食気くいけがあるわけでもなんでもない、一方の生命の危険から、ほとんど天災というよりほかはない女の立場であったに拘らず
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
加多 全身が妙にカッカと熱を持って食気しょくきがないのです。
斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
「今朝方あまり食べ過したものか、どうも食気しよくけがなくて困る。」
「ご食気しょくけがおありなさいませんようで、夕食はおさげになりました」
雪間 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「まだ食気しょっきが出ませんね」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「おなかはまだ痛むけれど、気分は大へん好くなったよ。」——母自身もそう云っていた。その上あんなに食気しょっけまでついたようでは、今まで心配していたよりも、存外恢復かいふくは容易かも知れない。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)