であい)” の例文
植木屋であいも誘われて、残らずどやどや駆けて出る。私はとぼんとして、一人、離島はなれじまに残された気がしたんです。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だが、こいつあこちとらであいの、すなわち狸の腹鼓という甘術あまてでね。不気味でも、気障きざでも、何でも、聞く耳を立てるうちに、うかうかと釣出されずにゃいねえんだね。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「五人であいさいの目に並んでおります、真中まんなかへ割込んで、まず帆を下ろしたのでござります。」
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)