“徒手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てぶら50.0%
からて25.0%
むなで25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、徒手てぶらで行くのが面白くないんで、そのうちの事と腹の中で料簡をさだめて、日々にちにち読書にふけって四五日しごんち過した。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だが、徒手からてではどうしようもないのだ。後醍醐へ近づく望みなどはもう思いもよらない。このうえはただ、大覚ノ宮の安否だけをたしかめて、またの時節を待つとしよう。それしかない。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに詔りたまひしく、「この山の神は徒手むなでただに取りてむ」とのりたまひて、その山にのぼりたまふ時に、山の邊に白猪逢へり。その大きさ牛の如くなり。