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出会
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でつくは
ふりがな文庫
“
出会
(
でつくは
)” の例文
旧字:
出會
かれも昨日の夕、帰つて来る松原の一角でその女学生風の女が向うから歩いて来るのにふと
出会
(
でつくは
)
したことを思ひ起した。
波の音
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
飛
(
と
)
び/\に
読
(
よ
)
んでゐるうち、一
度
(
ど
)
何
(
なに
)
かで
読
(
よ
)
んだ
覚
(
おぼえ
)
のある
恋愛論
(
れんあいろん
)
に
出会
(
でつくは
)
しなどするのであつたが、ハイカラな
其青年
(
そのせいねん
)
の
面目
(
めんもく
)
が、
目
(
め
)
の
先
(
さき
)
に
見
(
み
)
えるやうである。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
三人の
女傘
(
かさ
)
が後になり先になり、穂の揃つた
麦畑
(
むぎばた
)
の中を、
睦気
(
むつましげ
)
に川崎に向つた。恰度鶴飼橋の袂に来た時、其処で落合ふ別の道から来た山内と
出会
(
でつくは
)
した。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
で何かの会合で知合に
出会
(
でつくは
)
すと、鼻先を見る前に(実業家といふものは、
狗
(
いね
)
と同じで、鼻先さへ見ればその日の機嫌がわかるものだ)先づ
頭髪
(
あたま
)
へ気をつける。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
日常生活の他の方面では、胸をクワツとさせるほど、憤慨したりする事の稀な彼も、電車の中ではよくさうした機会、或は
夫
(
それ
)
に近い機会に
出会
(
でつくは
)
す事が多かつた。
我鬼
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
すつかり変つて了つた。もう元のやうな姿はなくなつた。そして、いつでもお経べい読んで御座らつしやる。此間、本堂の前で
出会
(
でつくは
)
したから、お辞儀を
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
そんなのに
出会
(
でつくは
)
した場合、大抵の著作家は郵便切手だけは預りつ放しにして、一切取合はない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
一人
(
ひとり
)
も、
一個
(
ひとつ
)
も、
一度
(
ひとたび
)
も、
出会
(
でつくは
)
した事がない。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
少し
気難
(
きむづか
)
しい日にでも
出会
(
でつくは
)
すと相手が誰であらうと、よしんばサンタ・クロースのやうなにこ/\爺さんであらうと、氏は委細構はずいきなり自分の診察室に引張り込んで
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
あれは狭斜あたりでよく
出会
(
でつくは
)
す男女の関係にさへ似てゐる。
通俗小説
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
自分より強いものに
出会
(
でつくは
)
したら、逃げたが勝だといふ事は
狗
(
いぬ
)
もよく知つてゐる。馬鹿者の多い世の中に、狗の知つてゐる事を
判
(
わきま
)
へてゐる人間は先づ悧巧者とせなければならぬ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“出会”の意味
《名詞》
出会うこと。邂逅。
(出典:Wiktionary)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
会
常用漢字
小2
部首:⼈
6画
“出会”で始まる語句
出会頭
出会面