“立会”のいろいろな読み方と例文
旧字:立會
読み方割合
たちあい52.0%
たちあ24.0%
たちあひ4.0%
たちあっ4.0%
たちあわ4.0%
たちえ4.0%
であ4.0%
りつくわい4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もって、く最近のことですが、大学の理科主任教授里見さとみ先生立会たちあいの上、例の容疑者三名について興奮曲線を取り直してみたのです
キド効果 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかしことさらに主人が立会たちあふほどの事ではない。そのやしき三太夫さんだゆうが、やがてくわを提げたじいやを従へて出て、一同えんじゅの根を立囲たちかこんだ。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しかるにきのふの御用日の朝、月番跡部あとべの東町奉行所へ立会たちあひに往くと、其前日十七日の夜東組同心平山助次郎ひらやますけじらうと云ふものの密訴みつその事を聞せられた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
これ位の決心はあるだろうと。その者の言った言葉は、其処そこ立会たちあっていた者に、花の時代を思わしめた。かつて二十、十八九の時分、この老婆は……と様々の幻想を描かしめた。それもつかであった。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
尋常たゞの死にようではない、余程効能きゝめの強い毒酒ではないかと、依田豊前守様の白洲へ持出したが御奉行が其の酒を段々お調べに成り、医者を立会たちあわして見ると、一ト通りならん処の毒薬で
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「でなにかえ伊助どん。そう追っかけてまでじ込んできたんだから、此家ここで、お前さん立会たちええのうえで、改めて身柄しらべをしたろうのう、え?」
「いやいや。確かに竹刀しない離れがして来たぞ。のう平馬殿……お手前はこのじゅう、どこかで人を斬られはせんじゃったか。イヤサ、真剣の立会であいをされたであろう」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ある国の裁判官は斯の如き無作法な審理を日々におこなつて居る。只茲に例外の時がある。それは被告人に弁護人があつて、それが審理に立会りつくわいしたときである。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)