“密訴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みっそ66.7%
みつそ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こりゃ、おかみで下さる密訴みっそ褒美ほうびよりは少し多いが、取っておくがいい。——で、安とやら、その駕は、何処へやったか」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その武田伊那丸は、まえからほうぼうへ手配てはいをしていたが、なかなか捕まえることができなかった。するとこんど、桑名くわなのほうから、和田呂宋兵衛わだるそんべえという者が密訴みっそをしてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかるにきのふの御用日の朝、月番跡部あとべの東町奉行所へ立会たちあひに往くと、其前日十七日の夜東組同心平山助次郎ひらやますけじらうと云ふものの密訴みつその事を聞せられた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
密訴みつそをした平山と父吉見とは取高とりだかまゝ譜代席小普請入ふだいせきこぶしんいりになり、吉見英太郎、河合八十次郎やそじらうおの/\銀五十枚をたまはつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)