“跡部”の読み方と例文
読み方割合
あとべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
跡部あとべは坂本が手の者と、今到着した与力四人とをあはせて、玉造組の加勢与力七人、同心三十人を得たので、坂本を先に立てて出馬した。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
美しい娘のおよりは、あまりの事に泣いてばかり居る有樣で、跡部あとべ滿十郎が何も彼も一人で引受けて仕事を運ぶ外はありません。
さくきわで、勝頼父子は、まっ先に敵兵の目がけるところとなって取り囲まれている。その側へ、加勢に走ろうとすると、味方の跡部あとべ尾張守が、反対な方へ逃げ腰で駈けてゆく。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)