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跡部
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あとべ
ふりがな文庫
“
跡部
(
あとべ
)” の例文
跡部
(
あとべ
)
は坂本が手の者と、今到着した与力四人とを
併
(
あは
)
せて、玉造組の加勢与力七人、同心三十人を得たので、坂本を先に立てて出馬した。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
美しい娘のお
頼
(
より
)
は、あまりの事に泣いてばかり居る有樣で、
跡部
(
あとべ
)
滿十郎が何も彼も一人で引受けて仕事を運ぶ外はありません。
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
柵
(
さく
)
の
際
(
きわ
)
で、勝頼父子は、まっ先に敵兵の目がけるところとなって取り囲まれている。その側へ、加勢に走ろうとすると、味方の
跡部
(
あとべ
)
尾張守が、反対な方へ逃げ腰で駈けてゆく。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
春琴の家は代々鵙屋
安左衛門
(
やすざえもん
)
を称し、大阪道修町に住して薬種商を営む。春琴の父に至りて七代目
也
(
なり
)
。母しげ女は京都
麩屋町
(
ふやちょう
)
の
跡部
(
あとべ
)
氏の出にして安左衛門に
嫁
(
か
)
し二男四女を挙ぐ。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
京大の
跡部
(
あとべ
)
博士なども
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
土井の所へ報告に往つた堀が、東町奉行所に帰つて来て、
跡部
(
あとべ
)
に土井の
指図
(
さしづ
)
を伝へた。両町奉行に出馬せいと指図したのである。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
この勝頼が眼には織田の三万は、声のみの虚勢、徳川の七、八千などは、
鎧袖一触
(
がいしゅういっしょく
)
にも値せぬ。何をさまで怖れるか、勝頼には
解
(
げ
)
せぬ。……
跡部
(
あとべ
)
ッ、
大炊介
(
おおいのすけ
)
ッ、そちの思案はどうだ、
憚
(
はばか
)
らずいえ
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
然
(
しか
)
るにきのふの御用日の朝、月番
跡部
(
あとべ
)
の東町奉行所へ
立会
(
たちあひ
)
に往くと、其前日十七日の夜東組同心
平山助次郎
(
ひらやますけじらう
)
と云ふものの
密訴
(
みつそ
)
の事を聞せられた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
跡
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
部
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
“跡部”で始まる語句
跡部大炊
跡部大炊介
跡部山城守良弼
跡部勝資
跡部良弼
跡部山城守殿