“翹望”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぎょうぼう75.0%
まちもう8.3%
げうばう4.2%
のぞ4.2%
まちこが4.2%
まちのぞ4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“翹望”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語7.7%
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学7.1%
芸術・美術 > 演劇 > 能楽 狂言5.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
あるいは、孤立した若い人々で、困難な生活をし、達せられるかどうか自分でもわからないある理想を、一身をあげて翹望ぎょうぼうしていた。
長いこと附纏つきまとわれた暗い秘密を捨てようとする心は、未だそれを捨てもしてない前から、既にもうこうした翹望ぎょうぼうを起させた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
水嵩みずかさが増して危いという記事は、折角せっかく翹望まちもうけた娘達をガッカリさせた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そして、小泉の一族の上に、何となく暗い雲を翹望まちもうけるような気がした。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
次に前夕さいつゆふべの目撃せしところに就きて颶風を敍し、岸に臨みて翹望げうばうせる婦幼に及び、十字架を落す兒童とこれを拾ひて高くさゝぐる漁翁とに及べり。
熾盛さかんな青春の時代ときよに逢ひ乍ら、今迄経験であつたことも無ければ翹望のぞんだことも無い世の苦といふものを覚えるやうに成つたか、と考へると、左様さういふ思想かんがへを起したことすら既にもう切なく可傷いたましく思はれるのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「これが首を延して翹望まちこがれていた、新しい時代というものであろうか」こう原は自分で自分に尋ねて見たのである。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
繋留場には、種牛の外に、二頭の牡牛もつないであつて、丁度死刑を宣告された罪人が牢獄ひとやの内に押籠おしこめられたと同じやうに、一刻々々と近いて行く性命いのちの終を翹望まちのぞんで居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)