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邂逅
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であ
ふりがな文庫
“
邂逅
(
であ
)” の例文
和蘭風な
打扮
(
いでたち
)
で、尖柱戯をして居るのに
邂逅
(
であ
)
つたことがある、かれもある夏の昼過に、
丸
(
たま
)
を転ばすやうな音を聞いたことがあるといひます。
新浦島
(新字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
一
度
(
ど
)
でもしめやかに
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
うた
兩性
(
りやうせい
)
が
邂逅
(
であ
)
へば
彼等
(
かれら
)
は一
切
(
さい
)
を
忘
(
わす
)
れて、それでも
有繋
(
さすが
)
に
人目
(
ひとめ
)
をのみは
厭
(
いと
)
うて
小徑
(
こみち
)
から一
歩
(
ぽ
)
木
(
き
)
の
間
(
あひだ
)
に
身
(
み
)
を
避
(
さ
)
ける。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
もう半時間もしたら自分の住まつてゐる田舎町に入らうとする頃、ロイド・ジヨージは寂しい野道で、とぼ/\歩いてゐる一人の小娘に
邂逅
(
であ
)
つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
当時の欧化熱の中心地は永田町で、このあたりは右も左も洋風の家屋や庭園を連接し、
瀟洒
(
しょうしゃ
)
な洋装をした貴婦人の二人や三人に必ず
邂逅
(
であ
)
ったもんだ。
四十年前:――新文学の曙光――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
出勤する途上に、毎朝
邂逅
(
であ
)
う美しい女教師があった。渠はその頃この女に
逢
(
あ
)
うのをその日その日の唯一の楽みとして、その女に就いていろいろな空想を
逞
(
たくましゅ
)
うした。
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
妾は近頃になく心の
清々
(
すかすが
)
しさを感ぜしものから、
譬
(
たと
)
えば
眼
(
まなこ
)
を過ぐる
雲煙
(
うんえん
)
の、再び思いも浮べざりしに、
図
(
はか
)
らずも
他日
(
たじつ
)
この女乞食と、思い
儲
(
もう
)
けぬ処に
邂逅
(
であ
)
いて、小説らしき
一場
(
いちじょう
)
の物語とは成りたるよ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
「権六どうじゃ、偉い所で、偉い人達に
邂逅
(
であ
)
ったな」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
よく
邂逅
(
であ
)
ふ、—— CUCKOO といふ禽
雪
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
大杉も
引籠
(
ひきこも
)
って落付いて仕事をしていられないと見えて、日に何度となく乳母車を押しては近所を運動していたから、表へ出るとは
番毎
(
ばんこ
)
に
邂逅
(
であ
)
った。
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
村に近くなつて来ると、一群の人が行き
交
(
ちが
)
ひましたが、一人も知つた顔でありません。かれは村中に知らない顔はなかつたものを。それに
邂逅
(
であ
)
うた人の
衣
(
きもの
)
が、皆んな見慣れない仕立です。
新浦島
(新字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
野枝さんとは数年前に銀座で
邂逅
(
であ
)
った時に大杉が紹介してくれた。が、十分か十五分の立話中、大杉から遠く離れていたからこの日が初対面同様であった。
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
この浮世を離れた場所で
邂逅
(
であ
)
うた人の姿には、リツプも少し驚きましたが、また近村のものでもあるかと思つたから、かれの重さうな荷を負ふのを、少し扶けて遣らうと急いで崖を
下
(
お
)
りました。
新浦島
(新字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
賀古翁は鴎外とは竹馬の友で、葬儀の時に委員長となった特別の間柄だから格別だが、なるほど十二時を打ってからノソノソやって来られたのに数回
邂逅
(
であ
)
った。
鴎外博士の追憶
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
信乃が滝の川の弁天へ参詣した帰路に偶然
邂逅
(
であ
)
ったように趣向したというのだから、滝の川近くでなければならないので、多分荒川の
小台
(
おだい
)
の渡し近辺であろう。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
この店先きで折々
邂逅
(
であ
)
う五分刈の大きな頭の近眼鏡をギラギラ光らした青年があった。いつでもドッカと腰を落付けては
頻
(
しき
)
りに都々逸や川柳の気焔を揚げていた。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
三年来度々
邂逅
(
であ
)
う巨頭の青年だとも少しも知らなかった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「用心しなけりゃイカンぜ」と或時
邂逅
(
であ
)
った時にいうと
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
“邂逅”の意味
《名詞》
邂 逅(かいこう)
思いがけなく出会うこと。
(出典:Wiktionary)
“邂逅”の解説
『邂逅』(めぐりあい、原題:Love Affair)は、1939年に製作・公開されたアメリカ合衆国の映画。レオ・マッケリーが監督、アイリーン・ダンとシャルル・ボワイエが主演。
(出典:Wikipedia)
邂
漢検1級
部首:⾡
17画
逅
漢検1級
部首:⾡
10画
“邂”で始まる語句
邂