まごつ)” の例文
御意ぎょいかなわぬとなると瑣細ささいの事にまで眼を剥出むきだして御立腹遊ばす、言わば自由主義の圧制家という御方だから、哀れや属官の人々は御機嫌ごきげんの取様にまごついてウロウロする中に、独り昇はまごつかぬ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)