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迷
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ま
ふりがな文庫
“
迷
(
ま
)” の例文
「お兄さん、エ、コリャどうなさりました。
迷
(
ま
)
い
子
(
ご
)
に……エ、迷い子はお前のお連れさんでござりますか、年はお幾つぐらい?」
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
よくも案内を知らないので半分は
迷
(
ま
)
ひ子になりながら、この騒ぎのなかを
怪我
(
けが
)
もしないで見てあるくうち、とう/\宮城へ入り込んでしまひました。
拾うた冠
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
ふと僕は鏡の奥の奥のその奥にある空間に迷い込んでゆくような
疼
(
うず
)
きをおぼえた。あれは
迷
(
ま
)
い
子
(
ご
)
の郷愁なのだろうか。僕は地上の迷い子だったのだろうか。
鎮魂歌
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
彼は、夕暮れに、
迷
(
ま
)
い
児
(
ご
)
となった遅鈍な鶩を、剣をつけた銃で突き殺そうとした。そして、追っかけた。
武装せる市街
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
やっと
歩
(
ある
)
くような
小
(
ちい
)
さなときから、あめ
屋
(
や
)
の
太鼓
(
たいこ
)
が
好
(
す
)
きで、その
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
って、
迷
(
ま
)
い
子
(
ご
)
になったことがあるし、
水車場
(
すいしゃば
)
のそばを
通
(
とお
)
れば、じっと
立
(
た
)
ちどまって、
車
(
くるま
)
の
鳴
(
な
)
る
音
(
おと
)
に
耳
(
みみ
)
をすましたものだ。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
自分独りが、こづき廻されているような、悲しい気持を慰めてもらうのには、前川氏に会うのが、一番だったが、こんな
迷
(
ま
)
い子みたいな今の気持で、前川氏に会うことは、避けたいと思った。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「
夜
(
よ
)
迷
(
ま
)
い烏の黒き翼を、切って落せば、地獄の
闇
(
やみ
)
ぞ」
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
迷
常用漢字
小5
部首:⾡
9画
“迷”を含む語句
迷路
迷宮
迷子
迷惑
迷児
世迷言
迷妄
戸迷
気迷
迷迭香
迷羊
昏迷
頑迷
迷子札
世迷
迷兒
迷夢
迷付
血迷
迷彩
...