“膳所藩”の読み方と例文
読み方割合
ぜぜはん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水口藩警固の間をそれて権田河原ごんだがわらたむろし、同勢みるみる加わって一万以上に達し、破竹の勢いで東海道を西上し、石部いしべの駅に達したが、膳所藩ぜぜはんの警固隊を突破し、三上郡に殺到
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あれから農奴が膳所藩ぜぜはんの曝し場から、なんらかの手によって奪われて行方不明になったにしてからが、また、その曝しの現場を見て、挙動不審で拘引を試みようと思った旅のやくざ者を
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
水口藩みなくちはんか、膳所藩ぜぜはんか——そうだとすればここの権者きれものは何の誰という人か、その人に向っての手蔓てづる——ただし、彦根の藩中には相当の重役に知り合いがある、そうだ、あれから渡りをつけてやろうか
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)