“もよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
模様74.0%
模樣12.0%
4.0%
摸様4.0%
刃文2.0%
文様2.0%
紋様2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、自然しぜん私達わたくしたち対話はなしんでからのち事柄ことがらかぎられることになりました。わたくし真先まっさきにいたのは良人おっと死後しご自覚じかく模様もようでした。——
かういふ種類しゆるい建物たてもの設計せつけい施工しこうによつて地震ぢしんいためられる模樣もようかはるけれども、おほくの場合ばあひ地上階ちじようかい比較的ひかくてき丈夫じようぶ出來できてゐるため被害ひがいすくな
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
するととき鎌倉かまくらのあるところに、能狂言のうきょうげんもようしがありまして、親子おやこにんれでその見物けんぶつ出掛でかけましたおり不図ふと間近まじかせき人品じんぴんいやしからぬ若者わかものかけました。
今度の注文物は其の地袋の摸様もようを見なければ寸法其の外の工合ぐあいが分りませんので、余儀なく九月廿八日に自身で柳島へ出かけますと、折よく幸兵衞が来ておりまして、お柳と共に大喜びで
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「しかし、刃文もようと言い、さまで古からぬ切込みのあんばいと言い、何とあってもここは粟田口、しかも国光あたりと踏むが、まず恰好と存ずる。」
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そして、刀身をまっすぐ竪にし、刃文もようを照らしながら、焼刃やいばの差し表を、鎺元はばきもとから一分刻みによく見て、こんどは裏を返して、次に平鎬棟ひらしのぎむねなどを、考え考え眺め出した。
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)
もう薄暗くなり出している林の奥のほうにまだいくらか残雪が何かの文様もようのようにみえるのを、万里子さんはすこし気まり悪そうにして示した。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
西日が丁度その古い扉の上にあたっている。そしてそこには殆ど色の褪めてしまった何かの花の大きな文様もようが五つ六つばかり妙にくっきりと浮かび出ている。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
まともに風の吹払った庭の右手には、砂目の紋様もようが面白く、塵一つなくきれいだ。つい今しがたまで背戸山の森は木枯こがらしに鳴っていたのである。
新万葉物語 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)