文様もよう)” の例文
旧字:文樣
もう薄暗くなり出している林の奥のほうにまだいくらか残雪が何かの文様もようのようにみえるのを、万里子さんはすこし気まり悪そうにして示した。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
西日が丁度その古い扉の上にあたっている。そしてそこには殆ど色の褪めてしまった何かの花の大きな文様もようが五つ六つばかり妙にくっきりと浮かび出ている。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)