“取棄”の読み方と例文
読み方割合
とりす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御迷惑ごめいわくぞんぜぬが、もやそで擦合すれあうた御縁ごえんとて、ぴつたりむねあたことがありましたにより、お心着こゝろづ申上まをしあげます……お聞入きゝいれ、お取棄とりすて、ともお心次第こゝろしだい
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
猟人も之を見て大いに驚き怪み人に尋ねけるに、山の神なりとふにぞ。後のたたりも恐ろしく取棄とりすてもせず、そのまゝにして捨置きぬ。見る人も無くて腐りしが、後の祟りも無かりしとぞ。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)