“すれあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
擦合63.6%
摺合27.3%
触合9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
轆轤ろくろきしんで、ギイと云うと、キリキリと二つばかり井戸縄の擦合すれあう音して、少須しばらくして、トンとかすかに水に響く。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
知り人でもあって認められては大変とおもえば思うほどに、摺合すれあう人々がじろ/\と見るような気がいたして、何うも一時間をこゝに待っていることが出来ない。
『や?』と猜疑深うたぐりぶかい心で先方さきの様子を推量して見ると、さあ、丑松は斯の校長と一緒に並んで歩くことすら堪へ難い。どうかすると階段を下りる拍子に、二人の肩と肩とが触合すれあふこともある。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)