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びんくわつ
ふりがな文庫
“
敏活
(
びんくわつ
)” の例文
其
(
そ
)
の
穿物
(
はきもの
)
が
重
(
おも
)
いために、
細君
(
さいくん
)
の
足
(
あし
)
の
運
(
はこ
)
び
敏活
(
びんくわつ
)
ならず。が
其
(
それ
)
の
所爲
(
せゐ
)
で
散策
(
さんさく
)
に
恁
(
かゝ
)
る
長時間
(
ちやうじかん
)
を
費
(
つひや
)
したのではない。
山の手小景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それでも
大
(
おほ
)
きな
建物
(
たてもの
)
を
燒盡
(
せうじん
)
するには
時間
(
じかん
)
を
要
(
えう
)
した。
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
に
村落
(
むら
)
の
者
(
もの
)
は
手當
(
てあた
)
り
次第
(
しだい
)
に
家財
(
かざい
)
を
持
(
も
)
つて
其
(
そ
)
れを
安全
(
あんぜん
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
移
(
うつ
)
した。
其
(
そ
)
の
點
(
てん
)
に
於
(
おい
)
て
白晝
(
はくちう
)
の
動作
(
どうさ
)
は
敏活
(
びんくわつ
)
で
且
(
か
)
つ
容易
(
ようい
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そこまで自分の意志を
徹
(
とほ
)
すことは出來ないのか? それは實行し得ることではないのか? 出來る! 出來る——もし私にその意志を
徹
(
とほ
)
す方法を探し出すだけの
敏活
(
びんくわつ
)
な頭さへあつたら
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
蜂
(
はち
)
は
絶
(
た
)
えず三
人
(
にん
)
の
存在
(
そんざい
)
を
警戒
(
けいかい
)
しながらも、一
心
(
しん
)
に、
敏活
(
びんくわつ
)
に
働
(
はたら
)
いた。
頭
(
あたま
)
が
土
(
つち
)
に
突進
(
とつしん
)
する。
脚
(
あし
)
が
盛
(
さかん
)
に
土
(
つち
)
をはねのける。それは
靜
(
しづか
)
に
差
(
さ
)
した
明
(
あか
)
るい
秋
(
あき
)
の
日差
(
ひざし
)
の
中
(
なか
)
に
涙
(
なみだ
)
の
熱
(
あつ
)
くなるやうな
努力
(
どりよく
)
に
見
(
み
)
えた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
二人
(
ふたり
)
を
加
(
くは
)
へて
勢
(
いきほ
)
ひづけられた
手
(
て
)
を
敏活
(
びんくわつ
)
に
動
(
うご
)
かして、まだ
暖
(
あたゝ
)
まつて
居
(
ゐ
)
る
蒲團
(
ふとん
)
へそつと
卯平
(
うへい
)
を
横
(
よこた
)
へた。
卯平
(
うへい
)
の
冷
(
つめ
)
たい
身體
(
からだ
)
には、
落葉
(
おちば
)
の
火
(
ひ
)
でおつぎが
焙
(
あぶ
)
つた
褞袍
(
どてら
)
と
夫
(
それ
)
から
餘計
(
よけい
)
な
蒲團
(
ふとん
)
とが
蔽
(
おほ
)
はれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
敏
常用漢字
中学
部首:⽁
10画
活
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“敏活”で始まる語句
敏活巧緻