“小半時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こはんとき95.7%
こはんどき4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、小半時こはんときたないところで跫音あしおとがして小柄な男が帰って来た。勘作が舟の中へ置いてあった空笊からざる小脇こわきにしていた。
ある神主の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
船は小さし、どう突立つッたって、釣下つりさがって、互違たがいちがいに手を掛けて、川幅三十けんばかりを小半時こはんとき幾度いくたびもはっと思っちゃ、あぶなさに自然ひとりでに目をふさぐ。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
バス待ちてうづくまりゐる小半時こはんどき大原なればこころいらだたず
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)