“こはんとき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小半時55.0%
小半刻42.5%
小半晌2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船は小さし、どう突立つッたって、釣下つりさがって、互違たがいちがいに手を掛けて、川幅三十けんばかりを小半時こはんとき幾度いくたびもはっと思っちゃ、あぶなさに自然ひとりでに目をふさぐ。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それが町角へ消えてから小半刻こはんときもたったか。麹町こうじまち三番町、百五十石小普請こぶしん入りの旗本土屋多門つちやたもん方の表門を、ドンドンと乱打する者がある。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
われらも顔さえ見せれば何かと叱られて、むずかしい説法を小半晌こはんときも聞かさるる。うかと美しい女子など引き合わせたら、また何を言わりょうやら。しかしほかならぬお身の頼みじゃ。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
藻は小半晌こはんときも前に家を出たというのであった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)