“しょか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
初夏63.3%
書架13.3%
書家6.7%
初果3.3%
諸夏3.3%
諸家3.3%
諸河3.3%
蹠下3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、当年とうねんわりのないのは、初夏しょかのころになると、ふじのはなが、ところどころ、みごとにいてやまかざっていたのでした。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
数日後ニネヴェ・アルベラの地方をおそった大地震だいじしんの時、博士は、たまたま自家の書庫の中にいた。彼の家は古かったので、かべくず書架しょかたおれた。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「ああ、あれはここへみえる、書家しょかかたが、おきなされたのだ。」
山に雪光る (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし尼提は経文きょうもんによれば、一心に聴法ちょうほうをつづけたのち、ついに初果しょかを得たと言うことである。
尼提 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
諸夏しょかの俗を正しきもの、胡俗こぞくを卑しきものと頭から決めてかかるのは、あまりにも漢人的な偏見ではないかと、しだいに李陵にはそんな気がしてくる。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
専門たるりつれきえきのほかに道家どうかの教えにくわしくまたひろじゅぼくほうめい諸家しょかの説にも通じていたが、それらをすべて一家のけんをもってべて自己のものとしていた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
この分にてもう二、三日晴れやらずば諸河しょか汎濫はんらん鉄道不通米価いよいよ騰貴とうきいたすべしと存候。さて突然ながらかのお半事このほどいささか気に入らぬ仕儀有之これあり彩牋堂より元の古巣へ引取らせ申候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
十人は十人の因果いんがを持つ。あつものりてなますを吹くは、しゅを守って兎を待つと、等しく一様の大律たいりつに支配せらる。白日天にちゅうして万戸に午砲のいいかしぐとき、蹠下しょかの民は褥裏じょくり夜半やはん太平のはかりごと熟す。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)