“しょけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
所化61.9%
諸家38.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ここにある。」袂を探って、彦兵衛の拾った小さい金物を手の平へ載せると、そのまま所化しょけの前へ突き出して
すると寺の本堂に、意外にも左近と平太郎との俗名を記した位牌いはいがあった。喜三郎は仏事が終ってから、何気なにげない風をよそおって、所化しょけにその位牌の由縁ゆかりを尋ねた。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
諸家しょけから招きが多いようですから、むりもございますまい。長座ちょうざいたしましたが、てまえも程なくいとまいたします」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「医書、儒書会読講釈」の看板を掛け、この方の弟子だけでもおよそ二百人。諸家しょけの出入やら究理機械の発明、薬草の採集に火浣布かかんぷの製造、と寸暇もない。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)