“何気”の読み方と例文
旧字:何氣
読み方割合
なにげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだけて見なかつた、最後の一冊を何気なにげなく引つぺがして見ると、本の見返しのいた所に、乱暴にも、鉛筆で一杯何か書いてある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「が、ぼくに言わせると、ユーゴーはバイロンよりもいいですね」と、若い伯爵はくしゃく何気なにげなく口ばしった。——「面白おもしろい点でも上です」
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
美代みよちゃんは今学校の連中と小田原おだわらへ行っているんだがね、僕はこのあいだ何気なにげなしに美代ちゃんの日記を読んで見たんだ。……」
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)