“長座”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうざ50.0%
ちようざ10.0%
なが10.0%
ながい10.0%
ながく10.0%
ながざ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諸家しょけから招きが多いようですから、むりもございますまい。長座ちょうざいたしましたが、てまえも程なくいとまいたします」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「大相長座ちようざを致しまして、貴方の御用のお有り遊ばしたところを、心無いお邪魔を致しまして、相済みませんで御座いました」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「うむ、月輪殿も、きょうはだいぶお長座ながいことだ」そこへ、奥から一人の僧が、まだ生後やっと十月とつきぐらいな嬰児あかごを抱えてきて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
範宴は、長座ながいはばかって、師の居室いまを辞した。そして、廻廊をさがってくると
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ちょっと平岡ひらおかさんに頼まれて来た用があるのよ、此処でも話せますよ、もう遅いもの、上ると長座ながくなるから。……」と今来た少女は言って、笑をふくんんでいる。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
こんな時はなるべく早く帰る方が得策だ、長座ながざをすればするほど失敗するばかりだと、そろそろ、尻を立てかけると
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)