“書架”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょか44.4%
ほんだな22.2%
しょだな22.2%
しよか11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見えるのは、茶具、香炉、書架しょかの書巻などであったから、何となく気もおちつき、道誉の人柄までが、これまでになく優雅に思えた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだペンキの香のする階段はしごだんを上って行って二階の部屋へ出ると、そこに沢山並べた書架ほんだながある。一段高いところに書籍ほんの掛りも居る。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
海に面して大きく開いているさんのはまった丸窓の横には、立派な書架しょだなが据えられ、ギッシリ書物が詰っている。総じて渋い装幀の学術的なものが多い。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
あなたの御譯しになつた原書は、今でもちやんと私の書架しよかの中にかざつてあります。それを買つたのは何時いつの頃の事か覺えてゐないくらゐですからさだめし古い昔だらうと思ひます。
『伝説の時代』序 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)